美容師としてお客様に“外見の美しさ”を提供するだけでなく、体の内側からのケアやアドバイスを求められることが増えてきました。
近年はサプリメントや食品だけでなく、**医療の領域で使われている「美容系の薬」**にも注目が集まっています。
今回は、美容関係者の間でも話題の「美容目的で使われる医薬品」について、代表的なものをいくつかご紹介します(※本記事は情報提供を目的としており、使用の際は必ず医師・薬剤師にご相談ください)。
① トラネキサム酸(肝斑・美白目的)
何に使われている?
トラネキサム酸は本来、止血剤として使われていましたが、肝斑や炎症による色素沈着の改善に効果があることから、美白目的でも利用されるようになりました。
サロン現場では?
美容皮膚科やドクターズコスメと合わせて、“内服+外用”のアプローチをするお客様が増えています。
② ビオチン(美髪・爪の健康)
何に使われている?
ビタミンB群の一種で、皮膚や毛髪の代謝に関与する栄養素です。抜け毛や白髪の予防目的で使用されることがあります。
サロン現場では?
髪質改善に取り組むサロンや、美容師自身のヘアケアにも注目されており、「インナービューティー」としての価値が高まっています。
③ イソトレチノイン(ニキビ治療)
何に使われている?
重度のニキビ治療薬で、皮脂の分泌を抑制する効果があります。日本国内では未承認のため、個人輸入で使用している人もいます。
サロン現場では?
フェイシャルエステやブライダル前の肌ケアなど、肌トラブルを抱えた方の相談で話題にのぼることも。
④ L-システイン(くすみ対策)
何に使われている?
メラニンの生成を抑える作用があり、肌のくすみやシミの改善目的でよく利用されています。市販薬としても販売されており、比較的手軽です。
サロン現場では?
ブライダルや成人式前の集中ケア期間に取り入れる人が多く、“肌トーンアップ対策”として注目されています。